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笹尾 英嗣; 大久保 誠介*
JNC TN7450 2000-019, 42 Pages, 2000/11
日本国内では、操業中の鉱山の減少が著しく、これに伴って鉱山技術者の数も減少している。このため、これまでに培われた鉱山開発に係わるノウハウなどの貴重な情報が次第に失われる懸念がある。そこで、技術者個人が有するノウハウや様々な情報を収集することを目的として、鉱山開発などの実務に携わる技術者を対象にしたアンケートを実施した。本報告書はこのアンケート結果をとりまとめたものである。アンケートの実施に当たっては、平成6年から平成9年に社団法人資源・素材学会に委託して実施した「採鉱設計支援システムの開発」に携わった鉱山技術者に依頼し、採鉱法、鉱山機械など鉱山開発に関することを題材として、知識、適用例、適用範囲などの情報の提供を受けた。提供された情報を次ページ以降に記すが、情報提供者の意向を最大限活かすために原文のまま掲載した。また、掲載にあたっては内容を問わず、記入年月日の順に掲載した。
福嶋 繁; 佐藤 和彦
no journal, ,
夜次露天採掘場跡地は、昭和52年から昭和62年に低品位のウラン鉱石を露天掘りした跡地である。この跡地内に浸透した地下水は敷設された暗渠をとおして集水井に集められ(以後、露天坑水という)、夜次鉱さいたい積場へ送られて、一時貯留されたのち、坑水処理して河川に放流されている。この露天坑水の鉄濃度が鉱山保安法や水濁法の法令値を超過し、ラジウム濃度が岡山県との協定値の基準を超過することが坑水処理施設の負荷となっている。この坑水処理負荷の低減や環境保全の観点からも露天採掘場跡地の地下水の流れや水質形成機構を明確にして、今後の対策検討に資することを目的に地下水シミュレーションに取組んでいる。本発表では、夜次露天採掘場跡地の地下水の特徴や地下水シミュレーションの取組みやこれまでの成果について簡潔に紹介する。